便秘からくる病気
ただの便秘だと軽く考えないでください。
便秘の奥には大きな病気が隠れている場合があります。
大人で言えば便が詰まってしまうことにより「大腸がん」になることがあります。
子供の場合でもいくつかの病気が考えられます。
まず「便秘症」です。
排便が週に3回以下で排便困難である場合。
便が固くて血がつくこともあります。
残便感や便の成分で下着を汚してしまうことも便秘症の症状です。
「過敏性腸症候群」は便秘と下痢を繰り返す病気です。
便もうさぎの糞のような形をしています。
主にストレスが原因で起こるもので、人前で何かする前にお腹が痛くなりトイレへかけこむなどもこの症状です。
「ヒルシュスプルング病」は慢性的な便秘によって大腸が拡張してしまう病気です。
先天的に神経系の細胞が欠如しており腸のぜん動運動ができない場合に起こります。
「クレチン症」も先天的な病気です。
生まれたときから甲状腺の働きが弱いです。
黄疸やかすれた泣き声、手足の冷えなどが症状としてあります。
生まれた際の精密検査などで気づいたらすぐに医療機関を受診しましょう。
「慢性甲状腺炎」は同じく甲状腺の病気ですが、20代~30代の女性に多い病気です。
甲状腺機能の低下によって便秘や倦怠感が起こることがあります。
甲状腺が炎症を起こしているので薬を服用することで治ります。
子供の病気は大人のものをそのまま縮小して考えるわけにはいきません。
大人のように十分な免疫もありませんし、症状も突然現れて突然悪化します。
事前に子供特有の病気について知っておくことですばやく対応することができます。