男性と女性2
さらに妊娠中の女性の体は、流産しないように本能的に肛門付近にある筋肉の括約筋を収縮させるので余計に便が排泄しにくくなり便秘になるというわけです。
そもそも女性は妊娠中に子宮の中で胎児を育てるので骨盤が広くなっています。
そのため広くなった骨盤に腸が下がりやすく不安定な状態になっているのです。
女性の体の体質的にも下半身に脂肪がたまるようになっているので、骨盤付近に血液もたまりやすくなってしまいます。
このようなことから腸の働きが悪くなり、腸管の形が悪くなって便がたまってしまうのです。
精神的な要因も便秘には大きく関係しています。
ストレスを抱えると腸の運動機能が低下して分泌機能も異常をきたして「過敏性腸症候群」という病気になることがあります。
症状としては下腹部に張りを感じ、便秘や下痢などを起こすのです。
便秘薬は薬局で市販されていて簡単に服用することができます。
しかし薬を濫用しすぎると体が慣れて薬への反応が鈍くなるので注意しましょう。
また自立した腸の蠕動についても阻害してしまう恐れがあります。
以上のような理由から男性よりも女性の方が圧倒的に便秘に悩まされています。
男性でも高齢者になると便秘になる人がいますが、一般的に男性は下痢に悩まされる人が多いようです。
先程の過敏性腸症候群に男性がなった場合は、症状として下痢になることが多いそうです。
この違いはやはり体の構造によるもので男性の方が腸管は太いため便を排泄しやすいようです。